会社設立時の経費の範囲

 会社設立のときの経費の範囲をどう決めるか


会社設立のときには、通常時よりも経費が膨らんでしまいます。予期せぬ出費もあり、設立前に見積もった金額よりも多くなり、結果として決算は残念ながら赤字になってしまううことになります。

かといって、はじめから経費として使える枠を費目ごとにがんじがらめにしたら、窮屈な活動しか生まれませんので、営業活動などをはじめ、花を咲かせ、実をならせるための様々な種まき活動は委縮し、何のために会社を設立したか、わからなくなってしまいます。

会社設立をしたときには、多額の設備も必要になりますが、経費についても大きな線引きをするといいのではないでしょうか。

売上に比較して、何事も決めるという方法もなくはありませんが、それは事業が軌道に乗ったときのやり方であり、会社設立当初に実施すべきものではありません。

会社設立記念の行事で、お客様にお配りする記念品を作ったり、招待状を用意したり、お客様をお招きして記念パーティを開いたりしますが、売上とのバランスを気にしすぎて、粗末なものしか用意できないとあれば、その後の事業展開は推して知るべしでしょう。

多少の出費は覚悟しても、販売促進や事業推進につながるお金は上手に活用しなくてはならないのです。

さて、そこで会社設立のときにどこまで経費を使うかという物差しですが、MUSTとWANTという概念の導入がいいでしょう。

MUSTは、「ねばならない」と教わった英語であり、WANTは「したい」とか「欲しい」と教えられた英語ですが、ここでは、MUSTは絶対的に必要なもの、WANTは相対的に必要なものと理解していただければいいでしょう。

企業活動には、時間とかお金に関して自ずと制約条件があります。そうした制約条件の中でも、どうしても必要はものをMUSTと位置づけ、MUATをすべて満たしたのち、余裕があれば費やす対象にしたいものをWANTとして位置付けるのです。

したがって、最初に行う作業は、すべての費目や使いたいお金を、MUSTなのかWANTなのか、きっちり区分するということなのです。そのうえで、MUSTは一つ残らずクリヤーし、余裕があればWANT項目に手を出すというやり方です。

このことは経費に限らず、設備についても応用できることですし、事業領域など大きな課題についても活用できる概念なのです。

また、日常業務においても、たとえば今日やるべき仕事などを考えるときも、今日中にやらなければならない仕事とそれをやり遂げた後、余裕があればやっておきたい仕事という具合に応用できる、貴重なビジネスツールともいえるのです。”

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